会社選び・進め方
リフォーム会社の選び方 — 会社の種類・相見積もりのコツ・トラブル回避のチェックポイント
この記事は、官公庁・法令・メーカー公式情報などの一次情報と出典を確認したうえで、リフォーム相場ナビ編集部が作成・更新しています。編集方針については運営ポリシーをご覧ください。
この記事のポイント
- リフォーム会社は「大手リフォーム会社」「地元の工務店」「専門業者」の3タイプにおおまかに分かれ、工事範囲によって向き不向きがある
- 相見積もりは金額の大小だけでなく、工事範囲・数量・仕様(グレード)が各社で揃っているかを見なければ正しく比較できない
- 国民生活センターには点検商法に関する相談が寄せられ続けており、2025年度は19,696件にのぼる(出典参照)。突然の訪問や無料点検には注意が必要
- 訪問販売でリフォーム工事を契約した場合、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフができる(消費者庁)
キッチンや浴室、トイレ、外壁など、住まいの一部を直すリフォームを検討し始めると、必ず突き当たるのが「どの会社に頼めばいいのか」という壁です。インターネットで検索すれば大手からご近所の工務店まで無数の候補が出てきますが、会社ごとに得意分野も見積もりの出し方も異なり、何を基準に選べばいいのか迷う方が少なくありません。
なお、この記事は主にキッチン・浴室・トイレ・外壁塗装といった部分リフォームを想定した、一般的な会社選びの基本を扱っています。間取り変更を伴う大規模なフルリノベーションを検討している場合は、東京でリノベーション会社をどう選ぶかでより詳しく整理していますので、そちらもあわせてご覧ください。
この記事では、リフォーム会社の種類と使い分け、相見積もりの取り方と比較の観点、訪問営業や点検商法などのトラブル回避、契約前に確認しておきたいチェックポイントを順に整理します。
リフォーム会社の種類と使い分け
リフォームを請け負う会社は、規模や専門性によっておおまかに次の3タイプに分かれます。
大手リフォーム会社は、全国または広域に展開し、住宅設備メーカーの子会社やグループ会社として運営されているケースが多いタイプです。標準化された仕様やプラン、ショールームでの相談体制が整っていることが多く、保証やアフターサービスの体制も比較的分かりやすいのが特徴です。一方で、規模が大きい分、担当者や下請け業者を介した分業体制になりやすく、細かな仕様変更への柔軟さは会社によって差があります。
地元の工務店は、地域に根ざして営業している建築・リフォーム業者です。担当者との距離が近く、細かい要望を直接伝えやすい、近隣対応や急な相談にも動きやすいといった機動力が強みになりやすい一方、対応できる工事範囲や実績は会社ごとの差が大きい分野でもあります。
専門業者は、外壁塗装、キッチン、浴室など特定の工事に特化した会社です。専門分野の施工実績が豊富で、その工事に関しては価格や提案の精度が高い傾向がある一方、複数箇所をまとめて依頼したい場合は、工事ごとに別の会社に発注する手間が発生することがあります。
どのタイプが向いているかは、依頼したい工事の範囲や専門性、担当者とのやり取りにどこまで時間をかけられるかによって変わります。水回りや外壁など特定の工事だけを依頼したいなら専門業者、複数箇所をまとめて相談したいなら大手リフォーム会社、地域密着の細やかな対応を重視するなら地元の工務店、というのが大まかな目安です。ただし実際には1社が複数のタイプの特徴を併せ持つことも珍しくないため、最終的には個々の会社の実績や提案内容で判断することが重要です。
相見積もりの取り方と比較の観点
候補となる会社が見えてきたら、1社だけで決めず、複数社に現地調査と見積もりを依頼します。相見積もりで失敗しないためには、次の観点で比較することが大切です。
単価の比較は「同じ条件」であることが前提です。見積書に記載されている工事範囲・数量・仕様(使用する部材のグレード)が各社で揃っていなければ、金額だけを並べても正しい比較にはなりません。ある会社の見積もりには含まれている解体・下地補修・廃材処分費が、別の会社の見積もりでは別項目・別途扱いになっている、といったケースもよくあります。「一式」とだけ書かれた項目があれば、何が含まれているのかを必ず確認しましょう。
工事範囲の見方では、依頼したい範囲がすべて見積もりに反映されているかを確認します。たとえば浴室リフォームであれば、浴槽やタイルの交換だけでなく、給排水管の状態や防水処理まで含まれるのか、含まれないのかで金額も仕上がりも変わってきます。
相見積もりを取る際は、各社に伝える要望や工事範囲の条件をできるだけ揃えておくと、金額の差が「会社の違い」によるものなのか「前提条件の違い」によるものなのかを見分けやすくなります。担当者とのやり取りのしやすさや、質問への回答の丁寧さ、追加費用が発生しうる条件を事前に説明してくれるかどうかも、工事を任せるうえで重要な判断材料です。
訪問営業・点検商法のトラブル回避
リフォーム会社を選ぶ過程では、こちらから依頼していないのに訪問してくる業者への対応も知っておく必要があります。
国民生活センターの集計によると、「点検に来た」と言って訪問し、不安をあおって商品やサービスを契約させる「点検商法」に関する相談は、2023年度12,550件、2024年度19,249件、2025年度19,696件と高い水準で寄せられ続けています(いずれも2026年5月31日現在の集計。出典: 国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」、2026-08-10確認)。同ページでは、突然訪問した業者に「屋根がずれている」「火災の危険性がある」などと言われて契約したものの、後から不審に思いクーリング・オフを希望する相談事例が紹介されています。
消費者庁の特定商取引法ガイドでも、点検を口実に契約目的を隠して訪問し、不安をあおって高額なリフォーム契約を結ばせる手口が事例として取り上げられており、こうした勧誘目的を隠した訪問は法律違反にあたるとされています(出典: 消費者庁 特定商取引法ガイド、2026-08-10確認)。
対策として意識しておきたいのは、次のような基本姿勢です。
- 依頼していない業者が「無料点検」を持ちかけてきても、その場で応じない
- 「今すぐ契約すれば割引」「工事しないと危険」といった急かす言葉には、いったん立ち止まる
- その場で契約せず、家族や当サイトのような第三者情報で内容を確認してから判断する
万が一、訪問販売でリフォーム工事を契約してしまった場合も、契約書面を受け取った日から8日以内であればクーリング・オフができます。業者から「もう工事が始まっている」などと言われてクーリング・オフを妨害された場合は、その期間が延長される制度もあります(出典: 消費者庁 特定商取引法ガイド、2026-08-10確認)。不安を感じたときは、契約前・契約後を問わず、最寄りの消費生活センターに相談することも選択肢です。
契約前チェックリスト
見積もりを比較し、依頼先を決める前に、次の点を確認しておくと安心です。
- 見積書に工事範囲・数量・仕様が明記されているか:「一式」表記だけでなく、内訳が分かる形になっているか
- 追加費用が発生しうる条件が事前に説明されているか: 解体後に判明する不具合など、想定外の費用が発生しうる場合の扱い
- 保証・アフターサービスの内容と期間: 工事後の不具合対応がどこまで含まれるか
- 契約書の内容と工期・支払い条件: 着工前・完了後の支払いタイミング、工期の目安
- 建設業許可番号の有無: 国土交通省によると、建築一式工事以外は請負代金500万円未満、建築一式工事は1,500万円未満(または木造住宅で延べ面積150㎡未満)の工事は「軽微な建設工事」として許可がなくても請け負うことができます(出典: 国土交通省「建設業の許可とは」、2026-08-10確認)。小規模なリフォームで許可がないこと自体は違法ではありませんが、会社の公式サイトや見積書に許可番号の記載があれば、信頼性を確認する材料の一つになります
これらを1社だけで判断せず、複数社の見積もりを横並びで比較することで、金額だけでなく「説明の丁寧さ」や「対応の誠実さ」の違いも見えてきます。
下の図は、工事範囲から会社タイプを選び、相見積もりを経て契約に至るまでの大まかな流れを整理したものです。
当サイトの使い方
リフォーム会社を探す際は、当サイトの以下のページもあわせてご活用ください。
- リフォーム会社一覧: 対応工事種別から候補を探せます
- 相場シミュレーター: 工事内容の入力から、費用の目安を試算できます
- 費用相場一覧: 工事種別ごとの費用相場をまとめています
- 補助金情報: リフォームで使える可能性のある補助金制度を確認できます
いずれも出典を明記したデータをもとにまとめているページです。会社選びの前段階の情報収集にお役立てください。
まとめ
- リフォーム会社は「大手リフォーム会社」「地元の工務店」「専門業者」におおまかに分かれ、依頼したい工事の範囲や専門性によって向き不向きがある
- 相見積もりは金額だけでなく、工事範囲・数量・仕様が各社で揃っているかを確認しないと正しく比較できない
- 点検商法に関する相談は国民生活センターに高水準で寄せられ続けている(2025年度19,696件)。突然の訪問や無料点検はその場で契約せず、必要ならクーリング・オフ(契約書面受領から8日以内)を活用する
- 契約前には見積もりの内訳・保証内容・建設業許可番号などをチェックリストで確認してから依頼先を決める
なお、間取り変更を伴うフルリノベーションを検討している方は、東京でリノベーション会社をどう選ぶかもあわせてご覧ください。まずはリフォームとリノベーションの違いから整理したい方はこちらの記事、マンションにお住まいの方はマンションリフォームの基本も参考になります。
東京のリフォームを無料相談
東京都内のリフォーム・フルリノベーションについて、当サイトの提携先(東京のリフォーム会社)に無料で相談できます。検討を始めたばかりの段階でも歓迎です。
[PR] 案内先は当サイトの提携先です(成約状況に応じて紹介料を受け取る場合があります)。 相談は無料で、契約を義務付けるものではありません。
よくある質問
リフォーム会社にはどんな種類がありますか?
大きく分けると、全国展開している大手リフォーム会社、地域に根ざした工務店、水回りや外壁など特定の工事を専門に手がける専門業者の3タイプに整理できます。それぞれ得意分野や保証体制、担当者との距離感が異なるため、まず自分がどんな工事を、どんな進め方で依頼したいかを整理しておくと選びやすくなります。
相見積もりは何を比べればいいですか?
金額の大小だけを見るのではなく、見積書に記載された工事範囲・数量・仕様(グレード)が各社で揃っているかをまず確認することが重要です。前提条件が揃っていない見積もりを金額だけで比較すると、実際は工事内容が異なるのに「安い・高い」を誤って判断してしまうことがあります。
突然訪問してきた業者に点検を頼んでも大丈夫ですか?
国民生活センターには、訪問してきた業者による点検商法に関する相談が2025年度で19,696件寄せられています(2026-08-10確認)。「無料点検します」と訪問し、点検後に不安をあおって契約を急がせる手口が知られています。突然訪問してきた業者にその場で点検をさせない、その場で契約しない、という基本姿勢が大切です。訪問販売で契約してしまった場合も、契約書面を受け取った日から8日以内ならクーリング・オフができます(消費者庁、2026-08-10確認)。
建設業許可がない会社に依頼しても大丈夫ですか?
国土交通省によると、建築一式工事以外は請負代金500万円未満、建築一式工事は1,500万円未満(または木造住宅で延べ面積150㎡未満)の工事は「軽微な建設工事」として、許可がなくても請け負うことができます(2026-08-10確認)。つまり、小規模なリフォームで許可がない会社が違法というわけではありません。ただし、会社の信頼性を確認する材料の一つとして、許可番号の有無や記載内容を見ておくと安心です。
フルリノベーションを検討している場合もこの記事で大丈夫ですか?
この記事は、キッチン・浴室・トイレ・外壁といった部分リフォームを中心とした、一般的な会社選びの基本を扱っています。間取り変更を伴うフルリノベーションを検討している場合は、当サイトのコラム「東京でリノベーション会社をどう選ぶ?」でより詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
出典
あわせて読みたい